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【今さら聞けない】ヒューズ界隈

2026年08月20日
技術ネタ

ヒューズ界隈

 
 

先月からの続きです。
電気製品に使われる保護素子で真っ先に頭に浮かぶのがヒューズです。
特に異常電流を検出して遮断する「電流ヒューズ」が馴染み深いと思います。

 

電流ヒューズは温度によって溶断する性質をもった金属(合金)を
線状に加工して容器に封入したものです。
ヒューズも抵抗成分を持っており、異常電流が流れた時に発熱します。
この熱で金属を溶断して回路を遮断します。ガラス管ヒューズがイメージしやすいです。

 

 

トランスに使う温度ヒューズは、周りの熱(コイルの熱)を
検知して金属線が溶断する仕組みです。
電流ヒューズは、電流による自己発熱で溶断します。

 

電流ヒューズには定格電流定格電圧が定められています。
定格電流とは「この電流値までは溶断することなく使用できる電流値」です。
こちらはイメージし易いと思いますが、ヒューズの定格電圧とはどういうものか
イメージしにくいのではないかと思います。
定格電圧とは「溶断後の開放した回路に印加できる電圧」のことです。
ヒューズが溶断した場合には、溶断したヒューズの線間に回路の電圧がかかります。
この時にヒューズの定格を超えた電圧がかかると、線間で放電が発生します。
結果として、異常時に回路を開放できなくなるのです。
以下がイメージ図です。

 

 

ヒューズは必ず定格電圧以下で使用しなければいけません。

 

ヒューズを選定するときはメーカーが提供する「溶断特性」を確認します。
しかしながら電源やモーターなどでは、始動時にパルス状の大きな突入電流が流れます。
突入電流で溶断しない(耐える)ヒューズを選ぶ必要があるのですが、この時は
突入電流を観測した波形とメーカーが提供される「I2tカーブ」というグラフを
使って選定します。
つまり何でもかんでも異常検知してしまうと、正常な運転に支障をきたしてしまうので、
いい塩梅の選定が必要になるということなのです。なかなか奥深いのでございます。

 
 
 
 
 

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