
耐電圧ってナニ?
家庭用や産業用を問わず、多くの電気製品は出荷前に必ず何かしらの試験をします。
正常な動作を確認するのはもちろんのこと、安全を確保しなければなりません。
その中でも重要とされている試験は「耐電圧試験」というものです。
この試験にパス(合格)しないと何が起こるか。
機器の破損、感電や火災など重大事故に繋がってしまう可能性があります。
弊社が生産する電源と呼ばれるトランス、ACアダプタは電気を
機器に供給する源流となる製品ですので、絶対必須の試験なのです。
ACアダプタやトランスといった電源の重要な役割に「絶縁」というものがあると
以前にお伝えしました。
膨大なエネルギーを持つ危険な電力源から
不要な電気が流れ込まないようにする性能のことで「絶縁性」と言います。
【今さら聞けない】切っても切れない「絶縁システム」 | 過去メルマガ一覧 |
耐電圧試験では
電気機器や装置に、通常ではかからないような高い電圧(使用電圧の5~10倍)を一定時間(数秒~数分)かけて
この「絶縁」の耐久力(破壊の有無)を確認し、安全性を評価します。
弊社では、もちろん出荷前に全数の製品に対してこの試験を行います。
以下は耐圧試験のイメージです。

電気機器を設計・製造するときに、これらの試験方法、判定基準が各国の安全規格(IEC ULなど)
で決められています。日本ではJIS(日本工業規格)で基準が定められ、電気用品安全法で
この基準を守るように義務付けられています
また電気製品の耐電圧は、用途や電圧クラスによって根拠となる規格が変わります。
耐電圧を確保するためには…
ACアダプタでは高耐圧の部品の選定や、電子部品間の距離の確保が必要です。
トランスでは三層絶縁線や分割ボビンを使ったり、テープの巻数を増やしたり…
安全性を取るためにはどうしても高額になったりサイズが大きくなってしまうのが設計の悩ましいところです。
海外の安くて小さい製品をみると、安全性はどうなのかなと心配になることがあります…