

「日本ってもうダメなん?」
先日、シンガポール事務所とインドネシア工場に出張してきました。
最近特に思うんですが、行くたびに物価が高くなっている気がします。
昨年からでも更に上がっている状況です。
特にシンガポールの物価は日本の1.2~1.3倍ってとこですかね。
30年前と比べてとんでもなく上がってます。
その昔、シンガポールには当社の工場があって、当時は物価も賃金も安かったなぁ。
日本円にとても価値があり、日本人であることが誇らしかった記憶があります。
今回は旧正月直前でしたが、中国本土からの観光客はあまり見かけませんでした。
日本へ渡航が減っているなか、シンガポールへ来る人が、少しは増えているのかと思いましたが、そうでもなかった感じです。
日本では、昨年の訪日外国人が4000万人を超え過去最高となったそうです。
日本のおもてなし、治安の良さ、食文化、そういった事から
観光客が増えたと報道されていますが本当にそうでしょうか?
確かに豊かな自然、歴史と文化、食の文化、治安はどこの国と比較しても
良いと思います。沢山の魅力がある国です。
でもほんとにそれだけの理由で増えているのでしょうか?
20年前は630万人。40年前は280万人だった訪日外国人が4000万人を超えたんです。
その理由の一つにSNSによる影響もあるでしょう。
しかしほんとの理由は、日本の物価が激安だからなんではないですか?
日本にくる最大の理由は物価の安さなんですよ。
ハイブランド品は世界で一番安いのは日本と言われています。
1ドル=¥156 約40年前のレートと同じです。
その間日本はほとんど経済成長していません。
世界OECD加盟国の平均賃金は30%から40%も上昇しているに日本は3%。
30年でたった3%ですよ。
安いと思っていたお隣の韓国にもいつのまにか既に最低賃金で抜かれています。
東南アジア諸国も経済成長しており、今や日本は先進国と呼べなくなっているようです。
「失われた30年」
デフレが定着してしまいました。
先日の国会で「NISA貧乏」というワードが出てきました。
若い世代20代30代が将来の不安から新NISAへの投資を優先し、お金が無くて苦しんでいるとの事。
新聞、テレビ、SNSで値上げ値上げの報道。
中東の紛争でエネルギー価格の高騰など、将来への不安要素がいっぱいです。
出生率が下がり続けているのも、「子供なんて作るの無理!」と考えての事でしょう。
こんな状況だから貯蓄に回すお金の割合が増えているのだと思います。
でも銀行預金の金利は異常なほどの低率のまま、ならば、政府が進めている「貯蓄から投資へ」
となりますよね。NISAも新しくなり、年度枠内での投資は約20%の税率が非課税
こんな制度を作ったもんだから、
「今年の枠はあと○○円。そこまでは生活を切り詰めて頑張る」
って事になっているのではないでしょうか。
これって老後の為だけに、いま働いていることになりませんか?
「人生」を「今」を楽しむことが出来ないのでは?
これらを解決するにはどうしたらいいんでしょうか?
「それは賃金を上げ、手取りを増やす。」ではないでしょうか。
(どこかの政党の主張に似ていますが)
今、人手不足などの理由から、時給はドンドン上がり、大手の初任給は30万円を超えるところも出てきています。
しかし、中小はそうはいかない、賃金を上げたくても上げられない。
原材料の高騰による仕入れ価格の上昇や、エネルギー価格の上昇により増える経費、
これらすべてを販売価格に転嫁できない状態が続いています。
それなのに、大手はいまだに、コストダウンを要求してきます。
長い間の取引慣行が今も続いているんです。
そういったものを解決しない限り、日本の経済はこのまま低迷し、近い将来先進国ではなくなるでしょう。
全ては政府の政策にかかっているのではないでしょうか?
訪日外国人観光客が増えたと喜んでいたら、ほんとうに取り返しのつかない事になりますよ。