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【今さら聞けない】はんだのアレコレ③(はんだの組成)

2026年01月21日
技術ネタ

はんだのアレコレ③(はんだの組成)

 
 

前回、前々回とはんだの話題を取り上げてきたワケですが、
そもそもはんだって何?金属?化学物質??

 
 

はんだは複数の金属を混合した合金です。
主たる材料は錫(すず)で、これに色々な金属を混ぜて
接合に適した配合のはんだを各メーカが作っています。
以前は錫と鉛を使ったはんだ(鉛共晶はんだ)が主流でした。

 

鉛は融点が低く価格もリーズナブルなのではんだには適した材料でしたが、
毒性が強いので近年ははんだの材料として使用することがかなり制限されています。
はんだ以外にも樹脂成型をするときの可塑剤、メッキを行うときの
触媒としても使われていましたが、これらの用途にも使用が制限されています。
不法投棄された電化製品から鉛の成分が染み出し、土壌や水源を汚染してしまいます。
鉛には発がん性があるので、厳しく規制されています。
最近「鉛フリー」という言葉を良く耳にすると思いますが、
上記の理由から鉛の使用禁止が定着してきています。

 
 

欧州連合(EU)各国では、廃電気・廃電子機器の約90%が正しい処理を経ずに
埋立てや焼却されており、化学物質が地下水へ浸出することによる環境汚染、
また人体への悪影響が問題となっています。
このため、EUでは「RoHS指令」という電気・電子機器における特定有害物質の
使用制限に関する法律が2003年2月13日に告示され、2006年7月1日から施行されました。
この特定有害物質に鉛も含まれており、弊社もこの法令に準拠しております。

 
 

鉛を含有しているかどうかの判定は、加美電子工業では蛍光X線装置を用いて行っています。

 

 

では、鉛の代わりにどんな金属を使っているのでしょうか?
鉛フリーはんだの組成はほぼ錫で、銅、銀、ビスマス、ニッケル、リン、インジウムなどの
金属を微量添加して、色々な特徴を持ったはんだが製造されています。
そんな多くの種類のはんだの中から、環境試験など色々と検討をし、
弊社では、トランスの製造には錫―銅のはんだを、電源基板の製造には錫ー銀―銅の
はんだを使用しています。
しかしながら、
メディアでも金が最高値更新と報じられ、それに追随して銅、銀の高騰がすさまじいです。
副資材とは言え製造コストに大きな影響を与えています。
銀を使用しない信頼性の高いはんだの開発が求められています。

 
 

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