
ACアダプタの故障原因3(落下試験)
前回はアダプタの故障原因「雷サージ」のメカニズムを説明いたしました。
今回も故障原因の一つを説明させていただきます。
最近、リチウムイオン電池の落下による発火事故が
ニュースでよく報道されています。
持ち運びの出来る機器は、スマホにせよハンディ扇風機にせよ
どうしても落下させてしまいます。
私は電子タバコをよく落下させてしまいます…
アダプタも、これら可搬型機器の1部です。
読者の方も今までに1度はアダプタを落下させてしまったことがあるのではないでしょうか?
我々はアダプタが誤って落下させられてしまった時も事故を起こすことの無い様に
信頼性試験の一部として落下試験を実施しております。
試験条件は、机からフローリングに落としてしまった場合などを想定した
70cmの高さからラワン材へ落下させるテストが標準的ですが、
持ち運びを想定して1mからコンクリートへの落下を求めるお取引先様もいらっしゃいます。
今回は落下試験で破損した内部の写真を1部紹介致します。


落下試験結果から改善が必要と判断した場合は、
構造変更・実装部品のレイアウト変更、部品変更、ボンドによる強化などいろいろな対策を講じますが
我々メーカーとすれば、出来れば落とさずに使っていただけると幸いです…(汗)