「社員全員シニア」
そんな見出しの新聞記事に目が留まった。
私も間違いなくシニア、同期が定年再雇用も終了し、どんどんと退職していく。
そんな寂しさを感じていた中で少し希望が持てそうな記事を見つけました。
その会社は内規で採用は60才以上と決められていて、
現在60才~75才の方たちが働いているらしい。
世間では60才以上を積極的に採用している求人割合は全体の僅か0.1%未満
人手不足とはいえ その会社の業務内容は一体何なのか?
読み進めると、中小企業に対し、開発新事業の立案・販売企画を支援するとの事。
大手企業の営業の第一線で活躍したベテランがその業務の支援を行い
実績によって手数料を貰う、すなわち成功報酬らしい。
技術じゃなくて営業? それってどうなんでしょう?
我々中小企業にとって、売上を伸ばしたいし、出来れば新事業や販売企画もやりたいが、
人材やそもそもどうやってやればいいかからわからないのが現実です。
そこに目を付けたのは間違いなく良いんでしょうが。
それを支援してくれるのがシニア?
別にベテランやシニアの方でもしっかりと支援してもらえればいいんですけど….
出来るのでしょうか?
特に大手企業を退職した方は中小企業の事を良く解っていないと思うんですね。
私が思うに。
大手は分業で仕事をします。それに対し中小はオールマイティが必要。
過去の仕事のやり方に固執して教えられても、そもそもマーケットが違う
上から評論家的な意見を言っても、その組織の役に立つ実務が出来なかったり、
出来てもスキルの幅が狭い。
昔のやり方にこだわって、新しい業務知識を学ばない。
そう感じるんです。
現実に大手企業で必要とされないから退職しているんでしょう。
同じ支援をしてもらうなら、若くて活気のある会社にしてもらいたいと思うのは私
だけでしょうか?
もっと今の時代に合う内容で。
たとえば、技術スキルがあって、周囲と協調し謙虚に学ぶ姿勢がある方ならいいんで
すけどね。
当社現在のメインの工場は中国とインドネシアにあります。
中国は景気が良くなく、現地の労働者も年齢が上がって来ています。(一人っ子政
策の影響もあるのでしょう。)
それに比べインドネシアは国自体に活気が感じられるんです。
空港に降りた瞬間から凄く元気で、当社の工場でも活気に満ち溢れているのが肌で感
じます。
その活気を感じるとこちらまで元気になります。
日本は既に成熟社会で多分中国もそうなんでしょうが、やはり企業は活気に満ち溢れ
てる方がいいじゃないですか。
こんなことを言うとシニア(同年代)世代から怒られそうですけど、やはり現実は
我々にとって厳しいと言う事に変わりはありません。
今のうちにしっかりお金を貯めておくか、年下でも自分のできない事が出来る人から
教えを乞う事が将来に向けての備えですね。
ちなみにその会社は問い合わせが多いそうですが、設立一年半でまだ成果はないそうです。