ゆで卵か?温泉卵か?
銅線をクルクル巻いたものを“コイル”と言います。
小学校の理科の実験で電磁石を作ったりしませんでしたか? それです。
メーカーによって、“チョークコイル”と呼んだり、
“リアクトル”や“リアクタ”と呼んだりします。“インダクタ”と呼ばれることもあります。
サイズによって呼び方が違う可能性もありますが、どれも同じコイルです。
“reactor ”で調べると“原子炉”の意味合いのほうが強いです。
弊社では小さいドーナツ形状のものを“(トロイダル)コイル”、
珪素鋼板のEIコアで作った小型のコイルを“チョークコイル”、
ずっしり重いコイルを“リアクタ”と呼んでいます。
“ゆで卵と”温泉卵“の違いぐらいに思ってもらえれば、
コイル・リアクタにも親しみが沸くと思います。
今回は回路上でのコイル・リアクタの役割について紹介します。
このコイルにコアを挿入することで大きなインダクタンスを得ることが出来ます。
インダクタンス については過去メルマガを参照下さい。
【今さら聞けない】インダクタンスって何? | 過去メルマガ一覧
過去メルマガを読んで頂ければ、なんとなく
電圧を変換できるのでは?と思って頂けたのではないでしょうか。
深く考えると思考回路がショートします。
私はショートする前に思考をストップしました。
改めてコイルの役割についてです。
同じコイルでも使う目的により、使い方が違ってきます。
① 電圧変換
② 電流の変化を抑制する
③ 交流成分を通しにくくする。
今回は③についてサラっと書いてみます。
日常生活でも抵抗されると物事が進みにくいのと同じで、
コイルにおいても形成する銅線に電流を流す際に抵抗が加わると電流が流れにくくなります。
抵抗以外に電流を流れにくくするものの一つにインダクタンスがあります。
使用する回路の周波数帯により、インダクタンス(L値)が大きくなったり、
小さくなったり(通りにくくなったり、通りやすくなったり)します。
この原理で通したくないノイズ(雑音)を通さないようにするために
コイル・リアクタを使用します。電子回路にはたくさんの電子部品が搭載されており、
それが皆、自己主張してノイズを発生させる原因を作ります。
このノイズを決められた値以下に抑えないと製品として世に出せません。
電気機器は私と一緒??で非常に繊細な性格です。昔のアナログ製品ではなく、
今どきのデジタル製品はノイズを出す電気機器が近くにあると故障の原因になります。
したがってノイズは抑えないといけません。
これが結構大変でノイズに悩まされているエンジニアさんはたくさんいるはずです。
それを助けるのがコイル、リアクタです。
コイル、リアクタをご検討の場合は
電流、インダクタンス、ご検討の周波数帯をご提示ください。
周波数帯により使用するコアも違って参りますので、
その周波数帯に適したコアを使用したコイル、リアクタを提案させて頂きます。
周波数帯の違いで選択するコイルも変わってきます。
詳しくは
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弊社の営業担当だけでなく、設計スタッフによる客先への同行訪問を強化中です。
より詳しく製品の説明をさせて頂きますので、ご安心して弊社製品を選択して頂けます。