「今月の仕入先からの値上げは5社で年間○○○です」
材料の値上がりが止まりません。
2か月前に上がったばかりなのに今月も再値上げ。
「理由は?」
「電気料金の値上げです」
「じゃ、電気代が下がったら下げてもらえるよな」
値上げの中には便乗値上げも必ず含まれています。
ある程度は仕方ないでしょう。
人件費も上がっています。
細かく内容を精査している間に、追加の値上げ依頼。
材料不足の為に値上げを受け入れなければ供給に影響が出る。
そんな状況が続いています。
一昔前までは、購買の仕事と言えば主にコストダウン。
毎年目標を掲げ、仕入れ先への協力要請。
当社でも毎年客先へのコストダウンに応え、また仕入れ先へも協力をお願いしてきました。
よく車業界で言われた「乾いたぞうきんを絞る」です。
(そこまで厳しくはなかったですが)
そう言った行為が日本の賃金が上がらない理由だったのかもしれません。
近隣諸国の労働者賃金はいつの間にか上昇し、今や日本は賃金の安い・物価の安い国になっています。
今の材料値上げはその反動でしょうか?
しかし、妥当な理由のない安易な考えで値上げ要求されても困りますし、ばれてしまう。
しっかり妥当な価格になるのなら、それは必要でしょう。
納期・品質・サービスをしっかり行い、それに見合う価格なら納得です。
客先への値上げは難しく、仕入れ先からの要求は厳しい。
しかしながら、ここにきて状況が少し変わってきました。
最近は在庫がだぶついているようで、注文が減って来ています。
それは我々の業界だけでしょうか?
どうもそうではないようです。
物がないからと買い込み過ぎたせいもあるのでしょう。
この状況が本格的に続けば、仕事を欲しがって無理なコストダウンや買いたたきにより、
また物の値段が下がりだすような気がします。
そうならない為にはどうするか。
「為替」です。
今の円安を1ドル135円を110円程度に戻す。
日本には何も資源がありません。
エネルギーの価格も為替で決まります。
エネルギー・資源(原材料)価格を下げ、ある意味バランスの取れる為替相場にする事が、
経済活動には良いのではないかと思います。
私個人の意見ですけどね。
ああ…円高になってほしい。