見た目よりやっぱり中身
毎日使っている電化製品が急に動かなくなったということはありませんか?
昔のアナログ家電ならコンコンと叩くと一時的に治ったものです。
今のデジタル家電は叩いても治りません。
昨日まで動いていたから、どうしたのかな?と思いたいところですが、
どんな製品でも製品には寿命があり、いつかその寿命が尽きてしまいます。
メーカーは安全でかつ長く製品を使ってもらうため
製品を市場に出すまでに、様々な試験を実施しています。
JIS(日本産業規格)では「与えられた条件の下で、与えられた期間、要求機能を遂行できる能力」を
信頼性と規定しており、信頼性を確認する試験を信頼性試験といいます。
信頼性試験は製品に応じて試験の種類や方法が選択され実施されます。
弊社でも同様に品質を担保するため、製品の信頼性試験を実施します。そのため、
試験設備を所有しており、随時何らかの自社製品の信頼性試験を実施しています。
製品からは見えない設備の費用、維持費用、電気代、結構かかってます。
自分磨きにはお金も手間もかかるんです。
だって社是は”for the Quality”なんです。見た目より中身(品質)なんです。手は抜きません!
下記は弊社の主力製品の一つであるスイッチングトランスで実施している信頼性試験の一部になります。
耐熱性 | 120℃ 96時間 | |
耐寒性 | -40℃ 96時間 | |
耐湿性 | 60℃ 95% 96時間 | |
熱衝撃 | -25℃(30分) → 常温(10分) | 5サイクル |
105℃(30分) → 常温(10分) | ||
湿中寿命 | 40℃ 95% 500時間 P-S間にDC250V印加 | |
高温寿命 | 100℃ 500時間 P-S間にAC300V(60Hz)印加 |
信頼性試験は製品の時間的または環境的な動作限界を確かめる試験であるため
試験後のサンプルは外観上支障なく正常に動作していても、内部にダメージが
残っている可能性 があります。
あくまで試験用ですので、試験後のサンプルが世に出ることはありません。
上記理由から製品全数に対して、毎回信頼性試験を実施できません。
納入仕様書には弊社での信頼性試験の条件を書かせていただいておりますが、
お客様の要求する信頼性試験の条件が違う場合は別途ご相談させていただきます。