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【今さら聞けない】ACアダプタ主要部品 ダイオード編

2020年11月18日
技術ネタ

 
 

ACアダプタ主要部品 ダイオード編

 

今回は前回のコンデンサ解説の際にも出てきたダイオードについて掘り下げます。

 
 

 
 

交流は電気が同じ道を行ったり来たり(順方向・逆方向)を繰り返しますが
ダイオードは順方向に流れる電気だけを通すという弁の役割を果たします。
交流を直流に変換する過程の源流となります。

 
 

ダイオードの仕組みとしては、+の性質を持つP型半導体と、
-の性質を持つN型半導体を繋げ合わせた下図のような構成で、
+側の電極をアノード、-側の電極をカソードと呼びます。

 
 

 
 

 
 

交流は電気が行ったり来たり、つまり+と-が常に入れ替わり続ける状態なので
電気が逆方向に流れる時は電気を止め、順方向にしか流れなくなります。

 
 

 
 

図のように-側を消し、+側だけを残すため半波整流と言われますが、
ダイオードを4つ組合せ(ブリッジダイオード)、
-側電気を打ち消すのではなく、+側へと誘導する全波整流がよく見られます。

 
 

発電所から各家庭コンセントまでは送電効率のいい交流が使われますが
家電等、電子機器のほとんどは直流で動くため、
ACアダプタや機器内部の電源でダイオードを使い、交流から直流へ変換する必要があります。

 
 

このままでは直流とは呼べないため、前回解説した電解コンデンサや平滑コイルを使って
直線に近いものへと平滑されます。

 
 

交流を直流へ変える第一ステップとして重要な役目を担いますが
ダイオードによって耐えうる電流も異なるため、どれでもいいという訳ではありません。
弊社では電源毎に最適なダイオードを選定し、信頼性重視の無理のない設計・製造をさせていただきます。

 
  
  
 

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